坐忘林(ざぼうりん)とは
新千歳空港から約2時間車で走った場所に、ひっそりと佇む旅館です。ニセコの大自然に抱かれた旅館で過ごす時間は、日常を忘れさせてくれます。
「正座して現世を忘れ、雑念を取り除く」という禅の思いが込められた坐忘林。親日家のイギリス人のご夫婦がニセコに魅せられて作ったそうで、モダンなデザインが美しく、とても落ち着く空間です。
坐忘林
場所:北海道虻田郡倶知安町花園76-4
チェックイン:14時
チェックアウト:11時
外観・レセプション
白樺の木に囲まれて、本当に北海道の原生林の中に突然建物が現れます。
窓が広く建物の中にいながらも自然を感じることができる癒しの空間です。受付や暖炉もおしゃれで無駄がなく洗練されています。
今回宿泊した部屋は「TSURARAYUKI」。全部で15部屋ある客室は全てスイートルームで、部屋には源泉掛け流しのお風呂がついていますよ。
客室まで歩く廊下にある「棟間(とうま)」から、外の自然が垣間見えます。
客室
室内はとってもスッキリしていて落ち着いています。生活感があるものには目隠しがされています。
奥の茶色の引き戸の中にはテレビが隠れています。せっかくニセコの素敵な旅館にいるので景色をたくさん眺めたいですよね。と、いうわけで今回はテレビは封印しました。
飲み物が右側の棚の中に入っています。食器類や、お菓子も入っていました。
このお菓子美味かった。
部屋に置いてあるお水はアンヌプリの伏流水の湧き水です。常温水と冷水がありました。やはり北海道の水は美味しい!ここの旅館は全部の飲み水を湧水から汲み取って使用しているそうです。思わず全部飲み干しました。
冷蔵庫にはジュースが入っていました。旅館の名前が入っている瓶のジュースが果実100%でかなり濃厚。めちゃめちゃ美味しかったです。左からトマトと桃と人参だったと思います。
もはや美味しいしか言ってません。北海道は何を飲んでも食べてもうまい!
リビングの横に畳の和室。反対の扉の奥にベッドルームがあります。和と洋が織り混ざっていて、海外からの観光客の方も過ごしやすそうなお部屋でした。
坐忘林には和室と洋室の客室があって、私たちが泊まったお部屋は洋室です。和室だと、畳にお布団を敷くタイプのようです。
ベッドルームの棚には
寝巻きと金庫が入ってます。
ベッドルームを抜けると、いよいよお風呂です!
アメニティ・内風呂
洗面台は広く、アメニティも揃っています。お風呂はもちろん源泉掛け流し。実は坐忘林のお風呂は内風呂と外風呂の二種類があります!(豪華!!)
写真は内風呂。内風呂もなかなか広くて落ち着く空間。
この年は蛾が大量発生した年で、夜になるとでっかい蛾が光に集まってお風呂の周りを取り囲んでしまうので、そんな時にこの内風呂でゆっくり過ごせました。見たことのない巨大な蛾が窓を開けた瞬間ぼとりと落ちた時は鳥肌でしたが、これも自然の中にある旅館だからこそ。虫とも共存しているんです。
この内風呂を抜ける露天風呂です。
露天風呂
どーん!
って、あれ?お風呂ない。
出てすぐ左のこちら。特に何の説明もなく、ただのオブジェ?と思い素通りしようとしましたが、よく見ると蛇口がある。。。
実はこれ、打たせ湯でした。
蛇口を捻ったら上からお湯が落ちてきて、肩や背中に当てることで水圧で凝りをほぐします。
人生で初めて打たせ湯体験しましたが、めっちゃハマります!まだ9月で気候が良かったので、長時間打たれてました。とても心地よい。外なので冬はちょっと寒いかもですが。
この打たせ湯の反対側に露天風呂があります。
なんて美しいお風呂なんでしょう。外の白樺を間近に眺めながら、ゆっくりとお湯に浸かっているうちに、日常のストレスが浄化されていきます。
お風呂から部屋のベランダに繋がっていて、椅子に座って一息もつけますよ。
このお風呂は本当に気持ちよくて、何度も何度も入りました。ちょうど外気が少しひんやりとしてきた頃で、お風呂の暖かさが身に染みます。眼前に広がる美しい自然に癒されました。
翌日のお肌の乗りが違いますよ。
お風呂でくつろいだらお楽しみのご飯です。
BAR・リビングルーム
白が基調の綺麗な廊下を渡り、途中にあるのはBARです。
途中、白から茶色が基調となり、心安らぐホッとする空間に。
ご飯は階段を降りて地下にいきます。中身入りの瓶が大量に保管されていて、その倉庫自体がオブジェみたいになってました。
本が置いてある、くつろぎの空間もありましたよ。
夕食
個室のテーブル席について、早速ご飯です。メニューはこんな感じで手書きです。
飲み合わせセットもありましたよ。
達筆です。
ここのご飯はお野菜多め。盛り方もなんだかインパクトありますよね。お野菜だけだと物足りないと思うべからず。この野菜がめちゃくちゃ美味いんです。
素材の味を感じながら絶妙なお味のソース?が絡まり、ほっぺた落ちます。
お汁のこのクルクル巻いている白いやつ(語彙力。。。)もお野菜です。繊細すぎるお料理。。。美しい。
お魚も新鮮ですよ。
以降続々とお料理が出てきます。本当に全部美味しくて新鮮。野菜が美味しくて、体にもいいので、罪悪感のないお料理です。
お肉も出てきますよ。北海道和牛と書いてありました。
ご飯はななつぼしを使っているそうです。
最後にデザートで締めくくります。お腹いっぱい大満足のお料理でした!
この後は本のあるリビングルームでくつろぐもよし、ラウンジに行くのもよし、お風呂に入るのもよしで、自分のお気に入りの場所でゆったりと過ごすことができます。
朝食
翌日の朝・・・
起きても緑に囲まれているって目の保養になります。ここに一週間くらいいたい。。
朝食を食べに再び地下へ。
朝も体に良さそうなものばかり。
もちろんお野菜も。。。
ここで食べた温野菜が美味しすぎて、自宅に帰ってからもしばらく温野菜を食べ続けてました笑
それくらい絶品。
デザートはいちご。コーヒーも出してくださいました。
コーヒーとコップがなんだかカフェっぽくてかわいかったです。
金額・まとめ
朝食も大満足。一泊二日の旅行でしたので、これにてチェックアウトです。
真冬の雪が深々と降る中に携帯を置いて日常を忘れて過ごしたい。そんな旅館でした。
こちらの旅館は大人2人で1泊2日の夕食と朝食付きで155,770円(消費税込み)でした。
また違う季節に行ってみたい!